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自然と人が共生する国際本部建設へ

投稿日:
2010年1月24日
カテゴリー:
ニュースリリース

山梨県・八ヶ岳南麓に"森の中のオフィス"用の土地を購入

Yatsugatake

生長の家では、このほど"森の中のオフィス"の建設予定地として、山梨県北部の北杜市大泉町西井出字石堂の土地(約7万平方㍍)を購入しました(下段地図参照)。この地の森の中に国際本部を移転して、人間が自然の仲間入りをさせてもらい、森の機能を活かしたまま業務を遂行し、自然と人間が共存共栄する社会を目指す"自然と共に伸びる運動"の一層の伸展を目指します。

この度購入した土地は、八ヶ岳の南麓(標高1,310~1,370㍍)に位置し、主要駅のJR小淵沢駅から車で約20分(約13.5㌔)、中央自動車道の長坂ICから車で約15分(約10㌔)。敷地は自然林とカラマツの人工林からなり、なだらかな斜面で、日当たりが良く、南アルプスが眺望できるなど、景観にも優れています。周辺地域はバイオマス資源(木材、農業残渣など)にも恵まれています。

敷地の近くには、環境教育を行なう研修施設「清泉寮」(財団法人キープ協会)や、俳優の柳生博氏が整備した自然の雑木林の良さを体験できる「八ヶ岳倶楽部」など、森と人との調和を意図した施設があるほか、個性豊かな美術館や芸術家の工房も多い地域です。

この"森の中のオフィス"構想は、平成15年度の教団の運動方針で発表しました。当教団では、13年に宗教団体として初めてISO14001を取得して以来、現代的な意味における宗教生活の実践として環境保全活動に取り組んでまいりましたが、15年度の運動方針では、「本年度、国際本部は、自然環境と調和した業務を遂行するための"森の中のオフィス"の実現をめざすプロジェクトチームを設置し、理念の具体化の検討に着手する」ことになりました。

これを受けて翌16年、「"森の中のオフィス"構想の基本的考え方」を策定し、活動指針として、(1)自然との共生に向けての職員の意識改革(2)自然との共生を図るオフィスの実現(3)生物の多様性保全のための地域社会との協力という3項目を掲げました。

さらに21年度の運動方針では、「2012年度(平成24年度)までに国際本部の機能の一部または全部を"森の中のオフィス"に移転することをめざし、各種方策を検討し決定する」と示しました。

同年4月、「"森の中のオフィス"の具体的計画(中・長期的ヴィジョン)」として、(1)"自然と共に伸びる"生き方を推進する宗教的基盤の確立(2)地球環境、生物多様性、生命倫理等の分野での意見表明の拡充と宗教間協力(3)国際平和信仰運動の後継者養成(4)低炭素のライフスタイルの確立(5)自然エネルギーおよび省エネ技術の積極導入(6)IT、通信技術の積極活用による業務の消極的低炭素化の実施(7)森林再生や炭素の土壌固定化などによる積極的低炭素化の実施の7項目を決定。

一方、翌5月には、選定する土地の条件として、"森の中のオフィス"が主に利用する駅から羽田空港までの所要時間は3時間以内、オフィスと駅の移動時間は車で20分程度であること、ブロードバンド以上のIT・通信技術が活用できること、森林再生や炭素の土壌固定化が可能な広さの自然があることなどを決めました。

また、土地の調査は19年2月から行われ、最終的に条件を踏まえて7カ所の候補地を比較検討した後、行政調査や現地視察を経て、先の山梨県北杜市の同地を選定。昨年12月、同市条例に基づく住民説明会を開催し、地元住民の承認を得て、建設予定地の購入となりました。

以上。

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