唐松模様
谷口 雅宣・生長の家
総裁のブログ
生長の家“森の中のオフィス”は、2013年10月に開所して1年以上が経過しましたが、当初の計画通り、ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)を実現しました。
ZEBとは、省エネと創エネ(エネルギーを創ること)により、建物の使用エネルギーを実質ゼロ(炭素ゼロ)とする考え方です。
大幅に省エネを行うとともに、消費エネルギーと同量、またはそれ以上のエネルギーを自前で創り、消費エネルギー を相殺します。
国際本部環境共生部の調べによると、昨年1~12月、同オフィスでは、62万9564kWhを発電しました(創エネ)。
内訳は太陽光発電が40万7085kWh、木質バイオマス発電が22万2479kWh。
一方、オフィスの電力使用量は、44万6569kWhで、発電量が電力使用量を大きく上回り、ゼロ・エネルギー・ビルを実現したことになります。
また、発電される電力が使用電力や蓄電池の容量を超えた分が余剰電力として電力会社に売電されますが、昨年1年間で27万1015kWh(全発電量の43%)の電力が売電され、一般の需要に提供されました。
職員の高い意識で、予想以上の省エネ効果
“森の中のオフィス”は、従来の同規模の建築物と比べて、45%の省エネと55%の創エネを目指して建設。
省エネは、標高1,300メートル余りの涼しい気候と日照率の高さという地域の特性を生かし、通風、自然光、太陽熱などの自然エネルギーを利用しているほか、天窓、壁面の大きな窓、断熱ガラス、厚い断熱材、LED照明、OMソーラーなどを採用。
創エネは、太陽光発電(470kW)や木質バイオマス発電(175kW)、木質ペレットボイラー(50万kcal)、蓄電池(400kWh)を活用しています。
ところが、1 年余りを経て、従来の同規模の建築物に比べて45%の省エネを想定していたところ、実際には68.9%となって、23.9ポイントも上回っていました。
これは、職員の意識が高く、予想以上に節電が行われていたことによるものです。
日中は照明がなくても明るい執務室
自然エネルギーによる電力自給率は80%
一方、オフィスでは、ゼロ・エネルギー・ビルの実現だけではなく、自然エネルギーによる電力自給を目指しています。
昨年1年間では、8万8020kWh を電力会社から購入したため、オフィスの電力自給率は80.3%となっています。
これは昼間に充電した蓄電池の容量が、夜間のサーバーやポンプなどの消費電力を賄えなかった場合のほか、昨年2月の山梨県の記録的な大雪で、太陽光パネルに積雪して十分に発電できなかった時期に電力を購入したことが影響しています。
今後、蓄電池容量の増強や冬期の積雪対策が進めば、電力会社に頼らない、しかも太陽光やバイオマスを利用した自然エネルギーのみによる電力自給の達成は、十分可能であるといえるでしょう。
今年は太陽光パネルの積雪を早めに除去している
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