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◆特集◆Chapter 2 開所後2年、自然との共生の実践を振り返って

投稿日:
2015年9月 9日
カテゴリー:
イベント, メディア, 実績, 概要, 特集, 自然を伸ばす活動,

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昨年、〝森の中のオフィス〟は、当初の構想どおり、日本で初めてゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)を実現しました。

 ZEBとは、省エネと創エネ(エネルギーを創ること)により、建物の使用エネルギーを実質ゼロ(炭素ゼロ)とするもの。〝森の中のオフィス〟は、従来の同規模の建築物と比べて、45%の省エネと55%の創エネによる炭素ゼロを目指して建設。省エネでは、大きな窓、天窓、断熱ガラス、断熱材、LED照明、OMソーラーなどの最新の技術や自然エネルギーを生かしたほか、創エネでは、太陽光発電(470kW)、木質バイオマス発電(175kW)、木質ペレットボイラー(50万kcal)、蓄電池(400kW)を導入しています。すると、開所後一年余りを経て、省エネでは、従来と比べて68.9%の省エネを実現して想定の45%を23.9ポイントも上回りました。これは、国際本部職員が予想以上に節電に努めていたことによるものです。

 また創エネでは、昨年一年間で、62万9564kWhを発電。内訳は、太陽光発電が40万7085kWh 、木質バイオマス発電が22万2479kWh。一方、オフィスの電力使用量は44万6569kWhだったため、発電量が電力使用量を大幅に上回って、〝ゼロ・エネルギー・ビル〟を実現しました。
 今年も引き続き、〝ゼロ・エネルギー・ビル〟を実現する見込みです。

電力自給率は80%

 一方、〝森の中のオフィス〟では、自然エネルギーによる電力自給も目指しています。昨年1年間では、夜間や積雪時に8万8020kWhの電力を電力会社から購入したため、オフィスの電力自給率は80.3%でした。今後、蓄電池の容量の増強や積雪対策が進めば、自然エネルギーによる電力自給は、十分可能であると見込まれています。

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2013年7月7日、〝森の中のオフィス〟の落慶式の模様が、インターネットを通じて全世界にライブ配信(同時中継)されました。一般向けのライブ配信は、生長の家の行事では初めて。パソコンやモバイル端末により5,497回表示(視聴)されました。

 翌14年から、1月1日、谷口雅宣・生長の家総裁の「新年のビデオメッセージ」を配信(1月1日以降、英語、ポ語の字幕版、15年、中国語の字幕版も配信)。その後、〝森の中のオフィス〟あるいは生長の家総本山で開催された行事──「春季記念日・法燈継承記念式典」(3月1日)、「神・自然・人間の大調和祈念祭」(3月11日)、「谷口輝子先生年祭」(4月24日)、「谷口雅春先生年祭」( 6月17日)、「万教包容の御祭」(7月7日)、「谷口清超先生年祭」(10月28日)、「谷口雅春大聖師御生誕日記念式典」(11月22日)の内容のすべてまたは総裁の挨拶がライブ配信(一部の行事は、英語、ポ語の同時通訳付の動画を、後日、海外に配信。谷口雅春・生長の家創始者、谷口輝子・生長の家白鳩会初代総裁の年祭は、国内拠点と中華民国伝道本部に配信)され、〝森の中のオフィス〟をはじめ全世界で同時に情報を共有し、総裁の挨拶を視聴しました。

 一方、書籍では、14年11月、谷口雅宣・総裁著『宗教はなぜ都会を離れるか?──世界平和実現のために』、今年4月、谷口純子・白鳩会総裁著『平和のレシピ』、同年6月、谷口雅春・創始者、谷口雅宣・総裁著『万物調和六章経』を相次いで発行したほか、『大自然讃歌』(英語中国語ポルトガル語版)、『観世音菩薩讃歌』(英語版)が発行され、各国で活用されています。
 また定期刊行物では、機関誌『生長の家』(本誌)の中で、〝森の中のオフィス〟の行事や、職員の暮らしぶりを紹介、普及誌『いのちの環』『白鳩』『日時計24』では、自然との共生、ノーミート、自転車ライフ、手づくりの喜びなどの特集記事によって、新しいライフスタイルなどを提案しています。

 これらの中で、書籍の『平和のレシピ』と機関誌『生長の家』には、環境に配慮した森の木から生産した「やまなし森の印刷紙」(FSC認証紙)を使用しています。
 さらに、ウェブ上では、谷口雅宣・総裁のブログ「唐松模様」、谷口純子・白鳩会総裁のブログ「恵味な日々」をはじめとして、各組織のホームページ、フェイスブックページ、森の中のオフィスブログで情報を発信。このほか、ノーミートの今日的意義を解説した『食卓から平和を!』、昨年のオフィスの「自然の恵みフェスタ」を紹介した『自然の恵みフェスタ2014』の動画を公開しています。
 こうして、オフィスから、自然環境に配慮したかたちで、広く情報の発信、共有を行っています。

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〝森の中のオフィス〟では、職員が、自然の恵みに感謝し、自然との一体感、自然への畏敬の念を深めるため、〝自然を伸ばす活動〟を行っています。
 昨年4月から、オフィスの近隣に、広さ500坪の畑を借用して、ジャガイモ、ダイコン、トマトなどの野菜を無農薬有機農法で育てて、オフィスの食堂で利用しているほか、敷地内の森の間伐や草刈り、炭焼き、木工作業、除雪、清掃活動など、さまざまな活動に取り組み、オフィスの開所から今年7月末まで、合計99回、延べ一、380人がこれらの活動に参加しました。
 活動に参加した職員からは、「自分で育て収穫した野菜を食べるのが待ち遠しい」「土に触ると懐かしさと楽しさを感じる」などの感想が聞かれるなど、それぞれが自然と共に伸びる運動の意義を体感しています。

201509_2428_09間伐した木を運ぶ職員たち

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オフィスでは、食堂で、地元産の野菜を中心としたノーミート料理を提供していますが、昨年4月から、毎月1回、「一汁一飯の日」を設けて、オフィスの食堂利用者の昼食をご飯とみそ汁のみとし、1食の食事代400円のうち300円を飢餓救済の募金に充てています。
 生長の家では、肉食の削減に努めていますが、一汁一飯は、さらに飢餓とはどんなものかを実感し、世界の飢餓に苦しむ人々に心を寄せるために始めたものです。一汁一飯の取り組みは、今年度の運動方針にも取り入れられ、海外、国内の各教区の行事や会員の家庭で、食事を通した四無量心の実践として、食事を感謝して頂き、飢餓に苦しむ人々への思いを深めています。

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〝森の中のオフィス〟では、昨年10月、自然の恵みや収穫へ感謝することを目的として、「生長の家 自然の恵みフェスタ2014」を開催しました。フェスタでは、〝自然と共に伸びる〟生き方の実践として、低炭素の移動手段である自転車で山道を登るイベント「天女山ヒルクライム」や、ノーミート料理の提供、自然環境に配慮した素材で作ったクラフト作品の販売などが行われました。

 また職員の有志は、日ごろから、間伐材や廃材を用いたイスや木箱、古布による箸入れ、石けんなどの手作りのクラフトを作成して、オフィスのショップ「本とクラフト こもれび」で出品、販売したり、家庭菜園で野菜などを栽培。通勤や業務では、電気自動車、電気バスを利用し、一部の職員は、標高差最大600メートルの道を、自然の一部である肉体に感謝し、〝無限力〟が表現できる自転車で通勤するなど、低炭素に努めた生活や自然を尊重した表現活動に努めています。

 さらに、オフィスでは、女性の働きやすい環境づくりのため、託児所「キッズからまつ」を設けて、職員の子供(生後57日目から、就学前の乳幼児が対象)を預かっているほか、地域の子供たちに皆で食事することの楽しさを味わってもらうとともに、地域とつながるための企画として、今年1月から、毎月1回、生長の家長坂高松寮で「長坂子ども食堂」を開設。小学生から高校生を対象とし、職員の家族がボランティアで調理を行っています。

201509_2428_08「長坂子ども食堂」の様子

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生長の家は創始者、谷口雅春によって、昭和5年3月1日に立教されました。

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